Palazzo Antinori
アンティノーリ宮殿
フィレンツェのいわゆる
ブティック街と化してしまった
Via Tornabuoni(トルナブオーニ通り)を
アルノ川を背にして歩いてくると
この通りの外れに
Piazza Antinori(アンティノーリ広場)があり
その広場に面して建っているのが
アンティノーリ宮殿
  
  
「まるで昔かたぎのフィレンツェ人のように
尊大さが無く渋みばしっていて
飾り気がなくて
どことなくぶっきらぼう」
と評される地味な建物で
「身内でゆっくりくつろげる」が課題であった
ルネッサンス期の居住建築の特徴を
よく反映しています
ばぁちゃる・フィレンツェのもくじは こちら
別ウィンドゥで開きます

Giardini Aperti 2004のもくじはこちら

アンティノーリは
ワイン好きの人の間ではかなり有名

実際この宮殿の一階には
アンティノーリ家経営の
エノテカが併設されています
宮殿の正面ファサードを飾る唯一の飾り
アンティノーリ家の紋章
もともとは銀行家のGiovanni Boni
(ジョヴァンニ・ボーニ)が
依頼して建築の始まった宮殿ですが
ボーニ家の倒産に伴い
1475年にはLorenzo de' Medici
(ロレンツォ・デ・メディチ)が買収
その後はMartelli(マルテッリ家)の手に渡り
1506年にNiccolo di Tommaso Antinori
(ニッコロ・ディ・トンマーゾ・アンティノーリ)が買収
現在もその子孫がこの宮殿に暮らしています
この宮殿を手がけた建築家は
近年ではGiuliano da Maiano
(ジュリアーノ・ダ・マイアーノ)
という説が定着してきました
宮殿の入り口を入ると
右手にエノテカCantinetta Antinori
その奥に中庭

中庭は三面を装飾柱頭つきの柱に支えられた
アーケードに囲まれています
この中庭の片隅に
無造作に小さな井戸が残されていますが
ロレンツォ・ディ・メディチが買い取ったときの
登記書にも既に記録として残っているという
古いものです

  
←こちらは中庭と庭園の間にある部屋
今は事務所として使われています
宮殿裏手のこぶりの庭園は
アンティノーリ家の所有に移ってから作られたもの
1500年代終わりの地図にも載っています

←Giardini Aperti 2004のイベントのときに
この庭園で繰り広げられていた
「ガリレオとコジモ2世」の会話の一場面
庭園は4本の小道で整えられた
小さな修道院風のもので派手さはありません
Palazzo Antinori
Piazza Antinori, 3
Firenze
庭園と上階部分は一般公開されていません

Cantinetta Antinori
営業時間 12:30-14:30,19:00-22:30
Tel: 055-292234